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2024年08月07日

リスクをゼロにすることは不可能

リスクをゼロにすることは不可能

人はなぜ信仰するのでしょうか。もちろん人によっていろいろありますが、大きく捉えると「災難を逃れて幸せになるため」という人が多いのではないでしょうか。ご神仏のご加護ご教導をいただき災難を逃れ、そしてその教えを人生に活かしていくことはとてもすばらしいことです。

ただ注意したいのは、リスクを気にしすぎるあまり潔癖な考えになってしまうことです。例えば宗教団体の中には病気·災害·トラブル発生の恐怖を煽ってその団体が伝授する「業」を常に受けたり施したりするよう強く指導し依存させようとする団体がありますね。現場ではその「業」はリスクをゼロにできると指導されます。

たしかにその指導には問題があります。ですが見かたを変えるとそのリスクを気にしすぎる気質をうまくその団体に利用されているとも言えるのです。

生きていればリスクは絶えることがありません。突然体の不調に襲われるかもしれません。いきなり事故に巻き込まれるかもしれません。急に理由もなく家族や友人から冷たい仕打ちを受けるかもしれません。最悪今日人生が終わるかもしれません。このリスクは生きていれば皆平等に負っているのですからいちいち全てを気にしていたらまともに生活できません。

何が大切かと言えば、日頃から自分の行ないに悔いがないと思えるぐらいに日々のそれぞれの場面で一所懸命取り組んでおくことです。そうしているとたとえ災難に見舞われたとしても後悔が少なく大らかな心でいられるようになりその結果多少のリスクは気にならなくなります。

逆から考えると、リスクをある程度許容できる広い心でいるほうが却って気持ちが安定し日々の物事に集中できて人生が豊かなものとなります。そうでない場合に人の心をコントロールしようとする団体に出会ってしまうとその気質をうまく利用されてしまいます。

広い心そして安定した気持ちを維持するためにご神仏にご加護ご教導を祈ることこそ大切です。どんなに力があると言われているご神仏でも人間のリスクをゼロにすることは不可能です。本来信仰とはそのゼロにはならないリスクとどううまく付き合っていくかを学ぶものだと思います。


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Posted by 老闆 at 13:32 │恭敬會會長講話